
皆さん「オーガニックコスメ」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?
肌に良さそう、安心、安全、ナチュラル…なんとなく肌にやさしいイメージがありますよね。
でも実はそのイメージ、科学的に見ると間違っているかも!
今回は、オーガニック化粧品の危険性・リスクと正しい選び方をご紹介していきます。
こんな方におすすめ
- オーガニックコスメの危険性を知りたい方
- オーガニックコスメに関する正しい知識を身につけたい方
- オーガニックコスメを賢く選びたい方
オーガニックコスメとは

実はオーガニックコスメに明確な定義はありません。
そのため、オーガニックコスメとはこういうもの!とはっきり申し上げることはできませんが、一般的には次のような意味で使われることが多いです。
- 有機栽培した植物を主成分とした化粧品
- 化学成分を極力使わないで、天然由来成分をメインに配合した化粧品
そもそもオーガニック(英:organic)とは「有機栽培、有機農業」を意味します。
化学肥料や農薬を使用しない植物・添加物を入れていない食料品などを指すこともあるようです。

たしかに、オーガニックコスメには有機栽培した植物成分・天然由来成分を使用したものが多いですね。
オーガニックコスメの危険性

「オーガニックコスメ」と聞くと、ついつい安心・安全・自然派・無添加・肌に良い・ナチュラルのようなイメージを思い浮かべてしまいます。
しかしながら、これらのイメージは全く正しくありません。
必ずしもオーガニックコスメが、安心安全で肌に良いとは限らないのです。
以下ではオーガニックコスメの危険性とその理由を説明していきます。
①天然だからこそのリスク

オーガニックコスメには「天然由来成分」や「植物エキス」といったものが必ず入っていますね。
実はこれらの成分には、天然だからこそ何が入っているかわからないというリスクがあります。
「天然だからこそのリスク」とはどのようなものか。主に次の3つです。
- 植物は自然のものだから、気候や産地によって毎回品質が変わる
- 植物の成分がすべて解析されているとは限らない
- アレルギーや肌トラブルの原因になることがある
①について
植物が自然界のものである以上、天気などによって品質に差がでるのは仕方ありません。
しかしその結果、化粧品の品質にもバラつきが生じます。
植物は高温・低温・乾燥・害虫などのストレスを受けると、構造や性質を変化させることがあります。
これらの変化によって、化粧品に含まれる成分も若干変わり

今まで普通に使えていたのに、2本目を使い始めたら急に肌トラブルが起きるようになった…
となる可能性も。
オーガニックコスメは品質面で少し不安定なので、毎回同じ品質のものを使用したい!という方にはあまりおすすめできません。
②について
植物に関しては、まだまだわからないことがたくさんあります。
そのため、現代の技術で植物の全成分を解析できているとは限らず、未知の成分が混入している可能性があるのです。
その未知の成分が、悪い反応をもたらすことも考えられます。
対して合成成分の場合、自然界に存在する有効成分を特定してそれを化学的に作り出すので、未知の成分が含まれていることはありません。
オーガニックコスメを使うときは、まだ知られていない成分が含まれている可能性も頭に入れておく必要があるでしょう。
③について
化粧品に含まれている植物が、アレルギーや肌トラブルを引き起こす可能性があります。
化粧品に使われる植物はあまり一般的なものではありません。化粧品として使うまで見たことも触ったこともない植物が多いでしょう。
ですので、その植物にアレルギーがあるかどうかが実際に使ってみるまでわかりません。
使ってみたら、予想外に強い反応を引き起こす場合も。
植物や食品に多くのアレルギーを持っている方はより注意して使う必要があります。
②日本にはオーガニック認定基準がない

そもそも日本には、オーガニック化粧品に関する認定基準がありません。
それゆえに、オーガニック植物成分を少量配合しただけでも「オーガニックコスメ」として販売することができます。
海外の場合オーガニックコスメとして販売するためには、政府や認証機関による厳しい基準を満たさなくてはなりません。
それらの厳しい審査を通ったもののみが、「オーガニックコスメ」として販売することを許されます。
日本のオーガニックコスメの中にはきちんと海外の認定を受けている商品もありますが、自己判断でどんな表記もできてしまうのが現状です。
オーガニックコスメの正しい選び方

最後にオーガニックコスメの正しい選び方をご紹介していきます。
オーガニックコスメを選ぶ際は、以下の3つのポイントに注意してください。
①信頼できる機関の認証を受けているか

オーガニックコスメは、信頼できる機関・団体に認証された商品を選ぶようにしましょう。
これらの認証機関では、有機栽培された植物からとれる原材料かだけでなく、容器がリサイクル可能か、流通の際に環境に配慮されているかなど様々な厳しい基準を用意しています。
主な認証機関は以下の通りです。
信頼できる認証機関
- COSMOS(コスモス)
→欧州5団体がオーガニックと自然派化粧品の世界統一基準を決めるために集結した機関。「COSMOS ORGANIC」については20%以上のオーガニック成分必須。(上記:写真1) - ECOCERT(エコサート)
→世界でもっとも有名なオーガニック認証。フランスで1991年に設立。 - COSMEBIO(コスメビオ)
→95%天然由来で石油由来成分物質使用不可、植物成分の95%以上がオーガニック由来など様々な基準がある。2002年フランスで設立。 - ICEA(イチェア)
→石油由来成分、遺伝子組み換え原料、合成着色料、合成染料、合成シリコンなど使用不可。動物実験も禁止。1982年イタリアで設立。 - BDIH(ビィーディーアイエイチ)
→自然派化粧品の認定団体。環境保護やフェアトレードの規定も設けられている。2000年ドイツで設立。 - demeter(デメター)
→シュタイナー博士が提唱したバイオダイナミック農法の製品や作物に与えられる。1954年ドイツで設立。 - ACO(エーシーオー)
→世界で最も厳しいといわれているオーガニック認証の1つ。95%以上がオーガニックで、残りの5%についても天然原材料に限られる。2002年オーストラリアで設立。
②アレルギーや肌トラブルが起きていないか

実際に使ってみて、
- 赤みや痒みが出ていないか
- 肌トラブルが起きていないか
- アレルギー反応らしきものはないか
をきちんとチェックしましょう。
心配な方は服で隠れる目立たない部位でパッチテストをしてから使用することをおすすめします。
また、新しいオーガニックコスメを使用するときは、なるべくその他の化粧品やライフスタイルを変えないようにしてください。
もし肌トラブルが起きたときに、その原因がオーガニックコスメによるものかを確認しやすくなります。

サンプルがあれば、現品を購入する前にお試ししてみるのも良いでしょう。
注意
スキンケア商品を急激に変えると、肌トラブルを起こす可能性があります。
もし新しい化粧品を使って、赤みや痒みが生じたらすぐに使用をやめてください。
ベタつきやニキビができてしまった場合は、しばらく様子をみて下さい。
ケアを変えたことにより皮脂の分泌や常在菌のバランスが変化している可能性があります。
肌のバランスが保たれるようになれば、自然とニキビは消えていくでしょう。
③使い心地・コスパが良いものを

オーガニックコスメの場合、
- 使い心地があまり良くないもの
- 香りが独特なもの
- 価格が高いもの
が多くみられます。
オーガニックコスメという特性上、仕方がない部分ではあります。
しかし化粧品は毎日使うもの。
なるべく使い心地がよくて、コスパの良いものを選ぶようにしましょう。
まとめ:正しく選んで素敵なオーガニックライフを!
オーガニックコスメの選び方
- 信頼できる機関の認証を受けているか
- アレルギーや肌トラブルが起きていないか
- 使い心地・コスパが良いものを
今回はオーガニックコスメの危険性と正しい選び方についてご紹介してきました。
オーガニックコスメを正しく理解して、素敵なオーガニックライフを送ってくださいね♪
この記事が少しでも皆様のお役に立てたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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