
環境や社会への関心の高まりとともに、化粧品に対する意識も変わってきた現代。
今使っている化粧品が本当に安全なのか?環境に良いのか?
気になるけど、なかなかきちんと知る機会がありませんよね。
そこで今回は、化粧品の危険性や環境影響を分析できるサイト「EWG Skin Deep」をご紹介していきます。
EWG Skin Deepとは?

EWG Skin Deepとは、化粧品の安全性を確認できる検索サービスのことです。
EWGというアメリカの非営利団体が運営しています。
EWGとは?
EWG(環境ワーキンググループ)は健康的な環境と生活を保護するために、食料や化粧品などの研究、活動を行っている団体。
この団体のサイト内にあるのが「EWG Skin Deep」というサービスです。
EWG Skin Deepでは8万種類以上の化粧品の安全性を、独自の成分データベースに基づいて評価しています。
評価対象の化粧品は主にアメリカで販売されているものですが、日本で購入可能な商品も多くあります。
ホームページは英語のみで、日本語版サイトはありません。でも大丈夫です、英語が苦手な方も安心してください。
以下ではEWG Skin Deepの使い方を、0から丁寧に解説していきます。
EWG Skin Deepの使い方

それでは早速、EWG Skin Deepの使い方を見ていきましょう。
今回は私が愛用している「The Ordinary Niacinamide 10% + Zinc 1%」を例に紹介していきます。
使い方
- 商品名を入力
- 目的の商品をクリック
- 総合評価をチェック
- 各項目の評価をチェック
- 1つ1つの成分評価をチェック
商品名を入力

EWG Skin Deepのトップページを開くと、上のような画面が出るので、赤枠で囲った部分(➡︎)に商品名を入力してください。
商品名は英語で入力する必要があります。英語表記だと間違いやすいので、コピペして検索すると確実です。
注意
もし下の写真(↓)のような画面が出てきたら、赤枠の「continue to site」を押してください。

目的の商品をクリック

検索結果が表示されるので、目的の商品をクリックしてください。
商品画像が出るのでわかりやすいと思います。
総合評価をチェック

商品画像の隣には、大きく「緑の2」とありますね。
この数字は安全性の総合評価を表しています。
評価は以下の11段階からなり、緑→黄→赤の順に安全性が低いことを意味します。
The Ordinary Niacinamide 10% + Zinc 1%の場合、緑表記の2なので安全性は高いといえるでしょう。


総合評価だけでも十分参考になります。
化粧品を購入する前には、総合評価だけでもチェックしておきたいですね。
各項目の評価をチェック

ここでは以下の項目の危険性の高さがわかります。
- Cancer(左上)
→発がん性の懸念 - Developmental & Reproductive Toxicity(右上)
→発達・生殖の懸念 - Allergies & Immunotoxicity(左下)
→アレルギー・免疫の懸念 - Use Restrictions(右下)
→使用制限
各項目は「None」(緑)から「High」(赤)までの4段階評価で表されています。
各項目のより詳しい意味は次の通りです。
Cancerの詳細
政府、産業界または学術界の研究または評価において、癌と関連する成分。
Developmental & Reproductive Toxicityの詳細
不妊症や生殖器の癌から、子供の先天性欠損症や発達の遅れまで、幅広い健康影響である発達・生殖毒性に関連する成分。
Allergies & Immunotoxicityの詳細
アレルギー反応や、病気と闘い体内の損傷組織を修復する能力の低下として現れる健康問題の一種である、免疫系への害に関連する成分。
Use Restrictionsの詳細
米国、EU、日本、カナダの業界の安全ガイドライン、政府の要求または指導により、化粧品への使用が制限または禁止されている成分。
The Ordinary Niacinamide 10% + Zinc 1%は、使用制限のところだけ黄色信号なのが気になりますね。
1つ1つの成分評価をチェック

EWG Skin Deepでは1つ1つの成分評価も見れます。
それぞれの意味は次の通りです。
- Score
→安全性のレベル - Data Availability
→データ提供について - Ingredient
→成分・原材料名 - Concern
→懸念されること
The Ordinary Niacinamide 10% + Zinc 1%を例にすると、ZINC_PCA(亜鉛)の安全性レベルは3、懸念されることの欄には「残留性および生物濃縮性」が入っていることがわかります。
Data Availability(データ提供について)とは、データをどの程度得られたかというもの。
意味はこちら↓
- none:情報なし
- limited:一部入手
- fair:適度に入手
- good:十分に入手
- robust:詳細に入手
情報量に関してきちんと記載があるのは信頼できますね。
まとめ
今回は、EWG Skin Deepの詳細と、使い方についてご紹介してきました。
無料でここまで細かく安全性をチェックできるのは嬉しいですね。
皆さんも新しい化粧品を買うときには、ぜひこのサイトを参考にしてみてください♪
この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
⇨【オーガニックコスメ=肌に良い】とは限らない!危険性と正しい選び方